Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

りんご 最終章 二

ウエディングドレス

りんごはツアーライブやリハ、リリイベ、握手会、などが
立て込んでいてほとんど休みが取れない状態で、
アメリカライブと教会での式が数週間後に迫っていたが、
未だにウエディングドレスをどれにするか
決まって無かった。

りんごは、毎日寝る前に明と電話で話していたが、
明がネットでドレスを見て決めたらどうだと言われて
そうする事にした。

明がスマホに次々にウエディングドレスの画像を送ってくれ
りんごはそれらのドレスを選んでいた。

「ウエディングドレスって白じゃないとダメなの?」
「そんな事ないよ。白が多いけど、青や赤のドレスもあるよ」

明はカラーのドレスの画像を送って来る。

りんごはそれらのドレスを見ながら、
「でもやっぱりウエディングドレスは白がいいかな。
純白って言うしね。純白のドレスで、
ヴァージンロードを歩いて明さんの元へ行くんだ」

「そうだね」

「でも、ヴァージンロードを歩く花嫁さんは、
たいていもうヴァージンじゃ無いのね」

明は笑って、
「そんな事無いと思うよ。ヴァージンという意味は、
体は関係無く、どんな過去も一新して純粋な気持ちで
新しく旅立ちをする。という意味だと思うな。
処女航海という言葉もあるしね」

「そうね。りんごはヴァージンロードを歩く資格が
あるかな・・・」

「俺の出会った人で、りんごが一番純粋な
女の子だと思うな。胸を張って俺の所へ来ればいい」

「ありがとう」

明はまた次々とウエディングドレスの画像を送って来る。

「わたし、体が小さい方でしょ、引きずるような長いドレス
では無くて、ミニドレスみたいなのがいいな」

それではと、明はミニドレスを選んで送ってくる。

そのミニドレスを見て、りんごは思わず声を上げた。
「あっ!このドレスが良いわ。これが気に入った!」

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「気に入ったのが見つかったようだね」
明はそのドレスの価格を見て、
「ふ~ん38000円か、ちょっと安過ぎるんじゃないの」

「違うわ。ゼロがひとつ多いわ」

「えっ?!って三千八百円だって!ウエディングドレスが
たったのそれだけって信じられない!」

「かまわないわ。これがすごく気に入ったの」

「だって、安過ぎるよ!Tシャツだって良いやつは
もっと高いよ」

「あのね、明さんはウエディングドレスを花嫁に
迎えるわけじゃ無いでしょ。その中身のりんごと
結婚するんじゃない。値段は関係無いわ」

明は、ひとつ息をつくと、

「そうだね。確かにそう。値段は関係無い。
わかった。りんごが気に入ったドレスなら
言う通りにするよ」

「ありがとう。これで決まりね。寝るわ」


りんごは、そのウエディングドレスを着た自分が
ヴァージンロードを歩いて行く夢を見ていた。

そのりんごをエスコートする人物は、普通は
父親であるはずなのに、違う人だった。
その人はりんごのよく知っている人なのに、
誰だか思い出せない。必死に考えたけど、
わからない。
その人は言った。

「りんご、愛してるわ」


そして渡米する日がやって来た。


つづく。

 

(画像のウエディングドレスが3800円とは限りません)

矢口真里の火曜The NIGHT#146

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