Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

鏡の無い部屋



昨日は鏡の嫌いな女の子の話をしましたが、
それで、昔読んだある小説を思い出しました。


イギリスの作家、ディック・フランシスの書いた
競馬スリラーシリーズなのですが、
その中に、顔に醜い傷跡のある女性が登場します。


40代の独身のその女性は左の頬の傷跡を隠すため
髪を左半分にたらし、絶対に左側の顔を人に見せない
ようにしています。
そして彼女の住んでいる部屋には、鏡がどこにも無いのです。


そんな彼女の前に、主人公の男性が登場します。
彼はなぜか、左手を常にポケットに入れて隠しています。
実は、彼の左手にも醜い傷跡があったのです。


彼と彼女は出会った日に、お互いの醜い傷跡を見せ合います、
そして、明日一日中、お互いの醜い傷跡を隠さないことを
誓い合います。
そんなストーリーなのですが、
私も、顔に醜い大きな痣のある女の子が主人公の話を
書きました。
その女の子、希美も鏡の無い部屋に住んでいるのでしょう。


しかし、どこにも傷跡や痣の無い綺麗な顔なのに、
鏡の嫌いな女の子が存在します。
その内面の奥深くに何かトラウマを抱いているのだと
想像します。
彼女、美貴に何があったのか、誰もわかりません。