Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

別れ


抱き合って泣いている亜依と希美を見ておねも目頭を
おさえている、


やがて秀吉が声をかけた。


「希美!その娘は誰なのじゃ」


希美は秀吉に向き直って、

「このあいぼんは私にとってとても大切な人なんです、
それに、ミニモニ。の大事な仲間のひとりなんです」


みにもに。・・・?」


「そうです!うちらはミニモニ。の仲間なんです、
ののを返してください!」
亜依が叫んだ。



おねが庭に降りてふたりに近寄り、肩を抱きながら、


「わかりました。わたくしが責任を持ってあなたたち
ふたりを帰してあげます」


おねがふたりを伴って庭を出ようとした時、


希美・・・どうしても行くのか


秀吉が寂しそうな声を出した。


希美は振り返ると、秀吉のもとへ駆け寄った、


「秀吉のおじさん、今まで本当にありがとう。
でも、ののはミニモニ。の仲間のところへ帰らなくては
ならないの、 おじさんのことは一生忘れません


「そうか、ならば行くがよい。
わしもそなたのことは生涯忘れぬ


秀吉は涙をこぶしで拭いながら言った。



秀吉が長浜の全軍を率いて播磨へ向かって
出陣して行ったのは、その翌日だった。



おねに連れられてふたりが外庭を行くと、
兵士たちが一斉に膝まづいて見送った。


亜依はおねに、


「越前に居るちゃんと、京都に居るミカちゃんも
うちらミニモニ。の仲間なんです」


「わかりました、すぐに府中と京に早馬を出して
ふたりも連れてくるように手配をしてあげます」




麻里は、城の正門の前でやきもきしながら
立ち尽くしていた、


やがて門が開いて、亜依と希美が姿を現した。


亜依と希美はしっかりと互いのを握り合って
麻里のもとへ駆け寄ってくる。


亜依は麻里に抱きついてくる・・・。


麻里はそんな亜依に思わず安堵の涙を流していた。