Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

『北国からの侵入者』

ノーラッド(NORAD)では毎年今頃になると、子供たちの
要望に答えてサンタクロースが今どの位置にいるかを
教えるためのHPを開設しています。

NORADのHP


サンタの位置教えます

これは、カナダ軍、アメリカ軍の全面協力によって
実現しています。
文中の、エド・トーマス少佐は協力のアメリカ空軍の
実在する軍人です。

これは、ある子供がサンタが何処にいるか知りたくて
偶然ノーラッドに電話をかけたことから始まったそうです。

実際に、サンタが飛ぶ姿を見た人はいない模様です。

北国からの侵入者

アメリカ、コロラドの「NORAD」(北米防空司令部)では北米に
侵入して来る、戦略ミサイル、航空機などの来襲にそなえて
監視衛星やレーダーで厳重な監視網を敷いている。

12月に新しく監視任務についた若いオペレーターが
大型スクリーン上に謎の飛行物体を発見した。
その飛行物体は北の方角から北米に向かってゆっくりと
南下して、アメリカに侵入して来るようだ。

ミサイルではないようだが、テロリストによる航空機での
空襲かもしれない。
彼はただちに緊急の警報を出して、全軍に警戒を呼びかけた。

その時、誰かが彼の肩を叩いた。
「あ、トーマス少佐」
それは、空軍司令部のエド・トーマス少佐だった。
「やって来たな。ようやく彼がお出ましだな」
「少佐殿は、あれが何にかご存知なのですか?」
若いオペレーターの問いに少佐は、
「今の時期になると彼がやって来るんだ。ただちに、
戦闘機を発進させる。もちろん迎撃ではなく誘導と護衛のためだ」

やがて、大型スクリーンにその飛行物体の姿が徐々に見えて来た。
それを見たオペレーターは思わず立ち上がると、
「まさか・・・あれは?!」
トーマス少佐は、スクリーンを見上げながら言った、
「そのまさかだよ。一般には、サンタクロースと
呼ばれている彼がやって来たんだ」


明日は、クリスマスイヴだった。


大空に、何頭ものトナカイに引かせたソリに乗ったおなじみの
赤い服のサンタクロースの姿がはっきりと見えてくる。

「先頭の赤い光は、何ですか?」
「あれは赤鼻のトナカイのルドルフの鼻の光だ」
「信じられない・・・」

「あれを初めて見る君は信じられないのも無理は無いが、
全世界でサンタを待ちわびている子供達のために、
クリスマスに北からやって来るサンタの動向と位置を
インターネットで刻一刻と報告するのが我々NORAD
役目なのだ」
「そうでしたか」

「敵と間違ってサンタを撃ち落したら、待ちわびている
全世界の子供たちをがっかりさせるぞ」

やがて、サンタが近づいてくると、シャンシャンという
鈴の音が響き渡ってくる。