Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

動物園


花音は動物園に来ていた。
「ディズニーランドも良いけどたまに動物園も良いよね〜」
花音は梨沙子の腕を取った。「ここは無料だし小さい頃よく来たの」
「あっ!ワニがいるかわい〜」「ワニが可愛いの?!」
「ワニ大好きなの〜かわいいよね?」
「う、うん」花音は梨沙子に身を寄せた。


「美術館も良いけど、たまに動物園も楽しいね」春菜が言うと、
「うん。でも上野の動物園でも良かったけど」
「そうね。でもここは無料だから。近くに美術館がある上野の方がよかったね」
「ううん、はるなんと一緒なら何処でもいいよ」
彩花は春菜の腕を取った。陽射しが柔らかい日だった。


二組のカップルは鉢合わせをした。 4人は足を止めた。
彩花と花音は見つめあった。
梨沙子が「わあ〜あなた達も来てたの」「偶然ですね」
梨沙子と春菜はひと言かわすとすぐに別れた
「花音ちゃんどうしたの、急に黙り込んで」「何でもない」
「彩ちゃん急におとなしくなったわね」「何でもない」


お互いの間になんとなく気まずい空気が流れた。
「帰ろうか」 春菜と別れた彩花は一人で駅に入った。
彩花は駅のベンチに座っている花音を見つけた。
「花音ちゃん」花音は彩花を見て嬉しそうに立ち上がった。
二人は肩を寄せて歩き出した。夜になった。
「帰りたくない」彩花はうなずいた。


二人は目についたホテルに入った。 お互いの家へ電話した。
「今夜は彩花の所に泊まるから」 「今夜は花音ちゃんの家に泊まるの」
ベッドに何となく離れて座る。
花音が「飯窪さんとは約束してたの?」
「うん。花音ちゃんも菅谷さんと約束してたの?」
梨沙子が今日はオフだったから」


梨沙子と一緒の動物園は楽しかったなぁ。
はるなんと一緒であやちょも楽しかった?」
「もちろん楽しかったわ。何でそんな事聞くの?」
「だってはるなんと一緒のあやちょは楽しそうだったから」
「花音だって菅谷さんと一緒で、とっても楽しそうだった!」
突然花音は彩花に抱きついた。


「でも、あやちょと会ってからは全然楽しくなくなった」
「私も」彩花も花音を抱きしめた。
「はるなんと一緒だと楽しいわ。 でもそれは趣味が同じだからよ」
「私も梨沙子と居ると楽しいわ。それは気が合うからよ」
二人はベッドに倒れこむと唇を合わせた。
「私には戻る場所があるの」


花音は彩花の長くて艶のある髪を撫でていたが、
体を 起こすと仰向けの彩花に跨るように上になった。
彩花は恥ずかしそうに顔を両手で覆った。
やがて花音が彩花の体の上に倒れこむと、
彩花は 目を開けて花音を見つめた。
「あやちょって菩薩様みたい」
「どうして?」 「神々しく見えてくるの」