Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

愛しのマリー 


投稿日:2003年01月14日(火)20時28分48秒


「かおたんは、別に変態じゃないよ。裕ちゃんが遅れてるのよ。
お尻に入れるぐらいで驚いてちゃ」

「やぐ、まだ何にかあんの?怖いわー」

「もう、ないから安心して。今度はおいらのお尻に入れてよ〜」


裕子は、よろよろと立ち上がった。

「やぐ、もう、帰ってェ〜な。なにが、『お尻に入れてよ〜』や、
あんたとはやっとれんわ」

「なんだよーつまんないなぁ裕ちゃんだけ一人で逝ってずるい!」

「うちは、逝ったんとちゃう!!」



なっちとは、清い仲だよ。



「今夜は、帰さへんて言ったのは誰かな〜」

真里は裕子の手を取るとその手を自分の股間に押し付ける。
そこは火山の噴火寸前という状態で、熱いマグマがドロドロ。


裕子は、またへなへなと床に崩れ落ちる。

「可愛がってくんないと、おいらまた浮気しちゃおうかな」

「ほんま、あんたという子は・・・
お風呂入ってからにしよう。体が冷えてきたわ」
「そだね」


二人は、バスルームに入った。
「裕ちゃん、ちょうど良い湯加減。入ろう」


いつものように、小さい真里は裕子の膝の上に乗る。

ゆったりとお湯に浸かり、ようやく二人は温まってきた。


「やぐ、娘。にまた新しい子が入るんやて」

「うん。6期メンだね。道重って子が可愛いかな」

「もう、可愛い子だと見境いが無いんやから、
新人に手を出したらあかんよ」



あなたも新人に手を出したらあかんよ。



「わかってるって。入る子がいれば卒業する人もいる。
春には圭ちゃんが卒業するしね。同期だけにおいらも寂しいよ」


「やぐ、まさかあんたが卒業するなんて事ないやろな」

「おいらは、まだ卒業する気は無いよ」


裕子は、後ろから真里の体に腕をまわして力をこめた。


「やぐ、どこにも行かんといて。この頃、怖いんや。
やぐが、どこか行っちゃいそうで」

「裕ちゃん、急にどうしたの?何を言い出すのよ、
おいらはどこにも行かないよ」

「浮気の一つや二つは許すから、どこにも行かんといて。
なァ、約束してーな」


「今日の裕ちゃん変だよ。はいはい、約束するよ。
おいらはどこにも行きません。
でも、自分ではどこにも行くつもりはなくても、
今心臓マヒで、コロッと天国に逝ったりして」


アホか!!、何にを縁起でもないことを言いだすの、
やぐが死んだら、うちも生きてられへん」


お風呂から上がると、裕子は真里を裸のまま抱き上げると、
ベッドに運び、上になると激しく抱きしめた。


「やぐ、好きや」
「裕ちゃん、わたしも」

真里はそんな裕子を受けいれ、その髪を優しく撫でた。


それから、三日後、裕子の元に圭織が電話をかけて来た。


「あ、裕ちゃん・・・」
圭織は口ごもり、次の言葉が出ない。


裕子は、嫌な予感がして息をのんで圭織の言葉を待った。


「裕ちゃん、落ち着いて聴いて」

「・・・」

「今日ね、TV番組の企画で矢口が走ったの、それで、
それで、矢口が突然倒れて意識不明になって、
救急車で運ばれていったの、危篤状態って・・・」


裕子は目の前が真っ暗になって、その場に崩れ落ちた。