2004年02月07日(土)20時01分31秒
紗耶香は朝の日差しに眼を覚ました。
隣には男が寝ていた。
「お早よう〜」
男が眼を覚まして起き上がって煙草を咥えたので、
紗耶香はライターを手に取って火をつけて上げる。
男は吸い込んだ煙を吹きだすと、ポツリと呟いた。
「なあ、もうやめないか。こんな事」
「どうして?怖くなったの、意気地なし」
「学校にバレたら俺は確実に首だよ」
紗耶香はベッドから降りると素肌にYシャツをはおると、
湯を沸かし、コーヒーを入れる。
カップをふたつ用意して、コーヒーを注ぐ。
そして、制服を身につけ出す。
着終わって、コーヒーをひと口飲むと、
陽気に言う。
「先に行くわね。遅れないで来るのよ、後藤先生!」