友男は、バスルームに入ると熱いお湯を出して、
シャワーを浴びていた時、ふと更衣室に物音がした
ような気がして、シャワーを止めた。
誰かが浴室に入ってきたようだった、
さゆしか考えられなかった。
ガラス戸が開いて、さゆが姿を現した、
もちろん何も身につけていない。
さゆの青く輝く長い髪、透き通るような白さの
全身。そして異様に光る瞳を見て体が震えた。
「・・・ここへ来ちゃダメだ、戻りなさい」
かろうじてそう言うと、
「私はお風呂に入るの。あなたの指図は受けないわ」
さゆはおごそかに言い放つ。
私は上のマイクとカメラに向かって叫んだ、
「山口さん!見てるんでしょ!さゆに止めるように
言ってください、戻るように言ってください!」
「友男さんに体を洗ってもらうの。それが友男さんのお仕事よ」
さゆが言った。もう瞳は光ってはいない。
ややあって山口が言った、
「さゆみ様の体を洗ってやれ」