Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

画伯


以下の作品は完全なる創作です。
このような事実は無いし、作者の想像、妄想に過ぎない事をお断りして置きます。


ハロコンのリハ。


入ってきたその人を見ると、ほぼ全員が立ち上がった。
一人だけ座ってるメンバーに声を掛ける。
「あなた、後で楽屋に来てくれる」

出て行った後、リーダーが、
「大丈夫・・・?」
「さあ?写真でも撮るのかしら」
「違うと思う。あの人ちょっと怖そう」


そのメンバーがその楽屋に入ると、
先ほどの人がつかつかと近寄るとスマホを見せながら、
「この画像の絵を描いたのはあなたよね」
「はい。保存して置いてくれたのですか、ありがとうございます」

「違います!証拠として検索したの。これ描いてどう思ってるの、
この絵は私よね」
「はい。我ながら上手く描けたし、すごく似てると思います」


「はぁー?!、こ、こ、こ、」
彼女の同期メンが、
「鶏のマネ?酉年だけに」
「違う!!!こ、この絵が私によく似てると言うの?!」


この騒ぎに、リーダーやサブが近寄ってくる。
絵を描いたメンバーの同期も入ってくる。


「はい。よく似てると思います」
「はぁああああー!どこが似てるのよ!なによ、この絵は
眼から点々と出てるのは涙?そりゃあこんな酷い絵を描かれたら泣きたくもなるわ。
この絵は、エジプトのミイラみたいじゃない」
「そうですか。ありがとうございます」


「ほ、褒めてるのと違うわ!」
騒ぎを聞きつけて他のハロメンもやって来て大変な騒ぎになる。


そこで、リーダーが、
「私達は絵の事はよくわからないし、そうだ、ハロプロで一番絵の上手い人に見て
貰って、それで絵の善し悪しを判断して貰って決着を付けたら良いわ」
折りよくその当該の絵の上手さでは定評のあるメンバーの顔が見えたので
彼女に判定して貰う事になった。


「そうだ!あなたもあの人に似顔絵を描かれたわね。
あの絵についてはどう思ったの?」
するとその当該のメンバーは、少し考えると、


「そうね。あの私の似顔絵を観て驚いたわ」
「でしょう。酷い絵だったから」


「それも無い事もないけど、でも素晴らしい絵よ。
まるであの抽象画の巨匠の絵みたいで感動したわ」


皆一斉にその似顔絵を描いたメンバーを見た。


「って嘘でしょ、だったら私のあの似顔絵は?」

「あの絵も同じように素晴らしいと思うわ」

それを聴いて絵を描いたメンバーの同じユニットのメンバー達が
一斉に拍手をした。

という事で、この騒ぎの決着をみた。


後に、その当該のメンバーは、
「だって、ああ言わないと収まりがつかないわ」


終わり。