Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

前提


美貴は勝ち誇ったように、


「だいたいね、根本からして間違ってるわ。私は今のユニット
に入りたくてオーデションを受けたのよ、
それに、みんなとも仲良くやってるし私にとって今の場所は
とっても満足してるわ」

亜弥はあえて反論しないで、うなずいた。

「まあそうね、それにうるさそうな人はあらかた卒業して
行くしね」
「そういうことね、うるさい人は・・・」
美貴は気がついて亜弥を睨んだ、


「もうひとつあるのだけど、言ってもいいかしら」
「どうぞ」


「あなた達二人、松浦と美貴は人も羨むほど仲の良い
親友同士だけど、松浦はあなたを、
『食べちゃいたいぐらい大好き』って公言してるし、あなたも
肯定してる」
「そうね」
「しかし、松浦には恋人がいることが発覚した。
そこで、あなたはこの私がいるのに男を作っていちゃいちゃ
してるのは許せないと、可愛さあまって憎さ百倍ってわけで、
潜在意識で松浦を呪ってしまう」


美貴は呆れかえったように笑い出す、
「どっからそんな理屈を考え出すのよ、
前提からして間違ってるわ。
私と亜弥ちゃんはカップルじゃないのよ!
確かに私と亜弥ちゃんは親友よ、親友は困ってる時に
助け合うのが親友よ。
亜弥ちゃんに好きな男性が出来たら応援して上げるのが
親友だと思うわ。 お互い誰を好きになろうと自由だし、
お互い束縛出来っこないわ。
でも私達は信頼し合っていい関係を築いてるわ、親友として」


亜弥は何度もうなずいて、
「それはよくわかるわ」
「そう。これでよくわかったでしょ。私が亜弥ちゃんを
呪うなんてありえないことが」


美貴はそう言って、亜弥の隣に腰を降ろした。


「そうかもしれない。でも、それは表面的なことよ、
潜在意識では、あなたは松浦を呪ってるかもしれない」


美貴は思わず立ち上がって両手を広げて、


「だからぁ〜!!何度言えばわかるのよ!
私は亜弥ちゃんを呪ってないから〜〜!!」