Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

れいなの雀の恩返し

登場人物&動物


子猫・キング             馬鹿犬・アル
キングの飼主・田中れいな    アルの飼主・亀井絵里

子雀・あいチュン

母雀・ごまきスズメ

村の娘。・久住小春



ある日、子猫のキングが家へ帰ろうと道を歩いていました。
このキングはたいそう利口な猫でした、





飼主のれいなが自慢するのに、

他に、待ても出来るそうです。


ちなみに、↓この絵里の飼犬のアルはと言えば


と、絵里は自慢してますが、

っていうかお手しか出来ません。お手ぐらいならどんな馬鹿犬でも出来ます。



さて、キングが歩いていると道にスズメが倒れているのを見つけました。
普通のネコはスズメを見ると捕まえて食べちゃうのですが、
利口なキングはそんな事はしません。





ヘタッとなっとったスズメを、キングは優しく口に咥えると
家に持って帰ったのです。



スズメを咥えて帰ったキングを見たれいな、
「どうしたとぉ〜スズメなんか咥えてきて、そこに置きなさい」
置かれたスズメを見るとまだ生きています、
そこでれいなはスズメを介抱してやると、



元気になったスズメは飛び立っていったのです。


さて、次の日れいなが家にいるとベランダから鳴き声が、



なんやろとれいながベランダの戸を開けると、



そこに2羽のスズメがチュンチュンチュンって鳴きよったと、



なんとベランダには2羽のスズメがいて、



「こんにちわ。私はあいチュンと申します。先日は助けて頂いて
ありがとうございます。ちゅん」



それを聞いた村の娘。小春が、



いやいや本当なんだよ、小春。



まあ〜スズメが恩返しに来たとぉ〜と驚くれいな。



するとあいチュンの側にいたもう1羽のスズメが、
「私はあいチュンの母のごまきスズメです、あいチュンを
助けて頂いてまことにありがとうございます。ちゅん」
と礼を言うごまきスズメ。


そしてごまきスズメはなにやら、つづらを差し出すと、



「これはお礼の宝物が入ったつづらです、どうぞ。ちゅん」
「わあ〜!ありがとう〜、あれ?もしかしてこのつづらを開けると
中からお化けや妖怪がいっぱい出てくるんじゃないの?」
「って、私たちは舌切り雀ではありませんから〜ちゅん」


「そしたら、このつづらには何が入ってるの?」
「私たちスズメの宝もの、毛虫やミミズがいっぱい入ってます。ちゅん」
「ええ〜〜?!そんなのイヤだ!いらない〜」


と、そこであいチュンが、


「では、ピアスで良かったらプレゼントしますけど、ちゅん」

「うんそれならいいよ、スズメのピアスなんて珍しいけん嬉しいな」

「では、後ほど雀便でお送りするという事で、これで失礼します。ちゅん」

ということで、2羽のスズメはチュンチュンチュンと言って
飛んでったってたのでした。



飛びながら、ごまきスズメはあいチュンに、

「あいチュン、ピアスってそんなものあるの?ちゅん」

「この前、地面で餌をあさっていたら、ピアスが落ちてたのを
拾ったのよ、それを送るよ。ちゅん」



さて、その後れいなは雀便で送られてくるはずのスズメのピアスを
今か今かと待ちわびていたのですが、ようやく一週間後、


れいなの母親が、
「れいな〜お前に宅急便が届いとるよ」
「やっと来たの〜!雀便とおぉ〜」
「何よ雀便って?宅急便は黒猫に決まっとるとぉ〜」


れいなは首を捻りながら送られて来た小さな箱を開けた。
そこには可愛い猫のピアスが入っていた。

「わあ〜可愛い〜てっきりスズメから贈られたんやから雀のピアスと
思とったら猫のピアスなんだ」
さっそく大喜びでピアスをつけてみるれいなでした。


このピアスがスズメから贈られた猫のピアス。



めでたしめでたし。


終わり。 
と、思ったら、ある日れいなの携帯にかかってきたのは、


「れいな〜愛チュンやよ〜」

「ええ〜〜?!スズメのあいチュンなの〜?」

「なに言ってんの、高橋愛チュンやよ〜」

「なんだ愛ちゃんか〜」

「ところでピアス届いた?黒猫便で送ったよ〜」

「はあ?あのピアスは愛ちゃんが送ってくれたものなの〜?」

「当たり前だよ、この前れいながこのピアス欲しいって言ってたし、
もうすぐれいなの誕生日だから、贈ることにしたのだやよ〜」


「そうなんだ、ありがとう」

れいなは電話を切ってから首を捻った、

「あのピアスは愛ちゃんが送ってくれたのなら、雀の恩返しのピアスは
いつ雀便で送ってくるのだろう・・・」


なんせ、スズメがくわえてくる雀便だけに、いつになるかわからない、
いつかは、れいなの元に届くのかもしれない。


終わり。



(この話しはフィクションです)