Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

子供相撲大会

今年も行って来ました。子供相撲大会に。
GWに行われる恒例の小学生相撲大会を観に行きました。


小学生の相撲大会は、近隣の小学校が参加して学年ごとに
行われるのですが、同じ学年でも、体の大きさがかなり違う子がいます。


でも、小さい子が体格の不利をはねのけて勝つ事が
あるのが相撲なんです。
小さい子が勝つと、観客の歓声と拍手が大きくなります。

もうひとつは、男子と女子の差です。
低学年ではそんなに差は少ないのですが、高学年、
5、6年ぐらいになるとかなり違ってきます。


毎年の大会では女子の参加は、学年で一人か二人ぐらいで
一割ぐらいです。
でも男子にまじって参加するぐらいですから、中には
強い女子もいます。過去の大会では、6年生で優勝する
男子顔負けの女の子も出現します。

今年はどうかというと、全体に不作で3年生までの女子は
全敗でした。
しかし、いました。強い女子が。
4年生の部の十数人の男子の中の一人だけの女子。Kさんです。


とにかく、立ち合いの姿勢が良い。素人の私が見てもわかるのですから、
相撲経験者が見たら、この子は出来る!と思うでしょう。


肝心の相撲も、相撲巧者ぶりを大いに発揮しています
腰を低く落としがっちりと構えた姿勢から、

立ち合い、素早く低く相手に当たると、両手で前まわしを
がっちり掴むと引き付け、そのまま相手を寄り切ってしまうところは、
ただものではない。


この取り口で思い出すのは、横綱千代の富士ですね。
体がさほど大きくないがその腕力の強さは角界一とうたわれ、
体が大きい大関朝潮と対戦した時、立ち合い低く当たり、
突き押し得意の朝潮の懐に飛び込み前みつを掴むと、
その腕力で強力に引き付け、朝潮の上体が浮いた所を一気に
土俵の外へ持ってゆくという相撲を思い出します。


Kさんは強い相撲経験者の教えを受けているなと感じます。
体も4年の女子にしては背が高い方ですが、
体格は女の子として普通ですが、
その腕力の強さは千代の富士ばりですね。
Kさんは危なげなく3連勝して決勝に進出します。


この決勝の相手が、これまたすごい男子なんです。
彼、O君なんですが体格がいかにも子供相撲の横綱という感じ。
6年生にもO君より大きい子はいない。
相撲ぶりもすごい。一回戦も立ったとたん、相手は転がって
秒殺です。次の相手も安定した相撲ぶりで、差して良し。
押して良し。ほぼ完璧な相撲で決勝に進出。


そのO君と、巧者Kさんの対決とあっては会場はいやが上にも
盛り上がります。


その決勝なんですが、両者が土俵に上がった時、
参加した4年生の一人が、O君に向かって何か声を掛けたのです。
すると会場がどっと沸いたのです。
残念な事に歓声で私にはよく聞こえなかったのです。


審判の先生方が大笑いをしてたので、何か面白い事を言った
ようなのですが、その時のO君の戸惑いの顔からして、
最近世間で問題になった事を言われたのかと想像したのですが。


相撲は、熱戦を期待したのですが、勝負は意外にあっさり決まりました。


Kさんの例の低く鋭い立ち合いに対して、O君はなにかふわっと
立ったような気がします。


Kさんはすぐに前まわしをがっちりと掴むと強く引き寄せ、
前に出ます。O君がかろうじて横に逃げようとしたのですが、
Kさんはかまわず強烈に寄って出て、
たまらずO君の片足が私の目の前で土俵を割るのが見えました。


客観的に見て、力を出し切ればO君の方が勝つと思いました。
これは私の想像ですが、対戦前に何か言われた事で、
女子が相手だという事を意識し過ぎたのではないでしょうか。
それで本来の力を出せなかったのか。


終わって、私の近くを引き上げていくO君に、母親らしき女性が
あんたなにやってんの!と声をかけていました。
息子の優勝を信じて疑わなかった母親として、まして女子に負けたと
あっては、憤懣やるかたない出来事でしょうね。
O君も面目無いと無言でした。


その後の勝ち抜き戦。三連勝すれば賞品が貰えます。
一列に並び、O君は2番目。Kさんとの再戦を見たい所ですが、
Kさんは最後方に並び再戦は無し。
あっさり三連勝して、大声でやった!と大喜びのO君の姿が
印象的でした。もちろんKさんも三連勝です。


Kさんの印象ですが、ハロメンで言えば、
モーニング娘。加賀楓さんのような感じと言えばわかるでしょう。


来年の相撲大会も、楽しみです。
5年生になったO君とKさんの対戦も実現して欲しいです。





2019年令和元年の子供相撲大会

またまたやって来ましたゴールデンウィーク

恒例の小学生相撲大会。

令和元年の大会です。

 
去年の平成の大会では、ドラマが起きましたが、

今年もまたドラマが起きましたよー!

昨日はお出かけでお疲れだったので、少し寝過ごして

しまい、急いで会場へ行ったら丁度お目当ての五年生の

登場です。

 

去年四年生の決勝を争ったO君と女子のKさんも

期待通り出場しています。良かった。

主催者も心得ていて二人が決勝まで対戦しないように

はからっています。

 

O君、Kさんも予選で順調に勝ち上がっています。

五年生にもう一人女子が参加していて、Hさんで、

この子がKさんよりも体が大きくて期待出来そう。

Hさんは一回戦で男子に強さを発揮して勝ち上がりました。

次の相手がO君で、善戦したのですが力及ばず負けて

しまいました。相手が悪かった。

 

いよいよO君とKさんの決勝です!

隣にはO君の母親が居て、動画を撮影しながら、

「〇〇頑張れ!」と声援しています。

去年と同じKさんが相手でもあり母親としても何としても

O君を勝たせたいと静かにも気合いが入っています。

 
さて決勝戦です。去年負けたO君は期するところがあり、

気合い十分です。去年は相手が女子というのを意識し過ぎて

不覚をとったのですが、準決勝で強い女子のHさんを相手に
恰好の前哨戦を行い、慎重な相撲で貫録勝ちしています。

 

対するKさんは、落ち着いて静かな闘志を燃やしているようです。

見合って!の声がかかり、立ち合いです。

相撲巧者のKさんの立ち合いは、低く相手の懐に飛び込み、

両前まわしをガッチリと掴む事です。

 

その辺は先刻承知のO君は慎重に構えて立ち上がったのですが、

Kさんは低く鋭く相手の懐に飛び込み、両前まわしを掴みました。

しかし、O君はそのKさんを起こし突き放したので、Kさんは

掴んだ前まわしが外れました。が、Kさんは再度飛び込み

前まわしを掴みます。O君はまた突き放す。と、二度三度続きました。

 

このまま相撲が長引けば体力のあるO君の方が有利です。

Kさんの取った策は、まわしを取った時強烈に寄ったのです。

O君は去年の、寄りを堪え切れずに土俵を割った事が頭に

浮かんだのでしょう。寄り返そうと前に体重がかかったのです。

 

その瞬間、Kさんは出し投げぎみに引いたのです。

たまらずO君の右手がバッタリと土俵につくのが見えました。

 

勝負がついた時、

おおぉーーーー!と、大歓声が上がりました。

「強いなぁー」とKさんを称賛する声が聞こえます。

 

隣のO君の母親を伺うと、声も出ずに固まっています。

 

O君が引き上げてゆく後へ母親は行って、肩を抱くようにして

慰めているように見えました。

 

O君はよく頑張った。と心から思います。

ただ、Kさんが強過ぎる。相撲が巧過ぎたのです。

 

そして閉会式が始まり、閉会の挨拶をしているいる時、

参加者の小学生全員は土俵の下で座り込んで待っています。

 

その時私は意外な光景を見たのです。

それはO君とKさんが向い合せに座り、じゃれ合うように

なにか遊んでいるのです。

 

それを見て、思わずはああぁ?!となったのです。

これはもしかしてと思って次の表彰式で呼ばれた二人の

学校を聞いてみると、なんと二人は同じ小学校なのです。

この相撲大会は近隣の四校の小学生が参加しています。

 

最近は子供の数が減っているので、二人は仲の良いクラスメート

かもしれません。あるいは同じ相撲というスポーツが好きな

同志だという事もあるのでしょう。

そんな二人の様子を目撃して心温まる気がしました。

 

O君とKさんの対戦は、最後の六年生の対決が来年あります。

来年も是非期待して観たいです。

 

 おわり


令和 二年 五月記

本来ならば、五月のGWに行われる小学生子供相撲大会ですが、
今年は、コロナウィルス感染騒動の影響で中止となってしまいました。
残念です・・・・
六年生になったO君とKさんの三度目の対決を非常に楽しみだったのですが、
来年はO君とKさんは中学に上がっても相撲を続けていて欲しいです。