Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

クローンのの


その夜、シンヤとあやの夫婦は連れ立って自宅に帰り、
あやが、さて夕食を作ろうかと冷蔵庫を開けた瞬間だった。


「ジャジャジャーン〜!!呼ばれて飛び出て、のので〜す!!!」


いきなり冷蔵庫の中から、エプロンをつけた女の子が飛び出て来た。

「ひえええええええ〜〜〜ェ!!!」
あやは驚いて腰をぬかす。


「何だ!何だ!!、君は何だ〜???」
と、夫のシンヤ。


「あたしが、ご注文のクローンのので〜す!」
「そ、そんな女の子注文した憶えはありません〜!」
と、あや。


「あれ〜?、ここ、和田さんとこですよね・・・」
「違います!!」
「ありゃりゃ〜どこで間違えたのかな〜」


「ところで、君はエプロンの下はまっぱじゃないか!?」
「そのほうが、良いかな〜て」
「まあ、良かったりして・・・」
「あなたッ!!」


「では、帰りま〜す」
と、ののは冷蔵庫の中へ入って行く。


「あれま、冷蔵庫の中へ消えちゃったよ」
「あなた〜!冷蔵庫の中の食べ物が全部無くなってるわ〜!!」



ピーチ・のの太郎


昔々、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました。
お爺さんは山へ柴刈りにお婆さんは川へ洗濯に行きました。
お婆さんが洗濯をしていると、
川の上流から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と
流れてきました。お婆さんはその桃を家へ持ち帰り、
おじいさんと一緒に桃を包丁で切って見ました。すると、


「ジャジャジャ〜ン!呼ばれて飛び出て、のので〜す!」
と、エプロン姿の女の子が現れた。


「ひええええええええ〜〜ぇ!!??」
と、腰を抜かすお婆さん。


「なんじゃ!なんじゃ!!おまえさんは誰じゃ!」
と、お爺さん。


「あたしが、ご注文のクローンのので〜す!って、ありゃりゃ
ここは、和田さんとこじゃないですね〜またまた間違えた〜」


「おお、可愛い子じゃ〜、天からの授かり物じゃ、
 さっそく、わしらの子供にしよう〜
 名前は、のの太郎にしようかの〜」
「って、桃太郎とちゃうんかい〜!
勝手に決めないでよ〜、のの帰りま〜す」


と、また大きな桃に入ろうとしたら、何と!、
お婆さんがその桃を全部食べてしまっていました。


「ひゃあ〜!これじゃあ帰れないよう〜!!」


ということで、のの太郎となったののはお爺さんとお婆さんと
幸せに暮らしましたとさ。 


めでたしめでたし。


「ちっともめでたくないよ〜!こんな所は嫌だよ〜〜!!
あいぼん!!助けに来て〜〜!!!」


           続く




親指あいぼん 投稿日:2002年10月08日(火)12時04分03秒




昔々、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました。
お婆さんは川で洗濯をしていました。
すると、上流からお椀がどんぶりこどんぶりこと
流れてきました。
よく見ると、なんとお椀の中にはちっちゃな可愛い女の子が
乗っていました。


お婆さんはその親指ぐらいの小さな女の子を手のひらに
乗せました。


「あれまあ、あんたは一寸法師かいの〜」
「違います。私は親指姫あいぼんです。ちょっと待って
 元の大きさに戻ります。チチンプイプイ、アダブカダブラ」


すると、白い煙がパッと上がり、白と黄色のエプロンドレスの
可愛い女の子が現れた。
「は〜い、わたしは本当はクローンあいぼんで〜す」


「ひええええええ〜ぇ!驚いた〜!!」
「お婆ちゃん、わたしはある女の子を捜しにきたの。
 ののという、わたしぐらいの女の子よ。知らないかしら」
「それは、のの太郎のことかいな」


お婆さんは、桃から生まれたのの太郎のことを話した。
「そうよ!その子、のの太郎は今どこにいるの?」
「それがじゃ、今、のの太郎は竜宮城に行っとるんじゃ」
「ええぇ〜!、竜宮城って、あの乙姫様がいるところですか」
「そうじゃ、ある日のの太郎がいじめられている亀を
助けると、大きな亀がやってきて、のの太郎を竜宮城へ
連れて行ったのじゃ」


ということで、あいぼんも行方不明になったののを捜しに
竜宮城へ行くことにしました。



「浦島あいぼん


さてどうやって竜宮城へ行こうかと、あいぼんが海辺の砂浜を
歩いてると、なにやら子供達が大勢でかたまっている、
近づいて見ると、子供達は小さな亀を突っついていじめている
ではないか、


「ちょっとあんたら〜、なにしてんの!亀をいじめては
ダメですよ〜!」


すると子供のひとりが亀をつかんで、
「これ、亀と違うよ、亀の子たわしだよ〜」
と、亀をあいぼんに渡す、


「そうそう、この亀の子たわしは手足が付いてるから、
 自分でごしごしするから便利やな〜、
って!なんでやねん〜〜!!
これは亀の子たわしとちゃうでしょう!」


子供達が行ってしまうと、あいぼんは亀を海へ逃がして
あげました、
そこであいぼんは気がついた、きっとこの後大きな亀が現れて
竜宮城へ連れてってくれるにちがいない。


ところがいくら待っても亀はやって来ない。
そのうち、逃がしたはずの小さな亀がまた砂浜に上がって来た、


「あんたね〜、なんで大きな亀を呼んで来てわたしを竜宮城へ
 連れてってくれないの〜!」
と、その亀を突っついたり、ひっくり返していると、
すると、海から巨大な亀が上陸してきて言った、


「これこれ、そこの女の子、亀をいじめてはいかんじゃないか」
それを見たあいぼん、ヨッシャァー!!とばかりその亀の
背中に飛び乗ると、


「さあ、わたしを竜宮城へ連れて行きなさいよ〜!!
のの〜!!助けに行くから待ってるのよ〜〜!!!」



「浦島あいぼん2」


現れた巨大亀の背中にヨッシャア〜!と飛び乗ったあいぼん


「さあ、早く竜宮城へ連れて行きなさいよ!!」
すると巨大亀、
「いやいや、おいそれとは連れて行くわけにはいかんのだ」


「なんでよ〜!うちはどうしても竜宮城へ行って、ののを
助け出さなくてはいけないの!ねえ、ののって女の子を
竜宮城へ連れて行ったんでしょ」


「そう言えば、そんな女の子を連れて行ったことがあったな」
「やっぱり、そしたら早く連れて行ってよ!」
「いやいや、そうもいかないのだが、まあ、何か面白い話でも
 聴かせてくれたら、連れて行かないでもないのだが」


「もぉ〜!わかったわ」
ということで、あいぼんは得意の昔話をはじめた。



「昔々、あるところにお爺さんがいました。
そのお爺さんは、枯れ木に灰をまいて花を咲かせる事が
出来ました」


「花咲爺さんの話なら知ってるよ」
「黙って聴きなさいよ〜!それとは違うの!


お爺さんは枯れた桜の木に灰をまいて次々と花を
咲かせました。
昔話だと、お城のお殿様からご褒美に金銀財宝を
頂けるはずなのに、いっこうに誰も現れません。


すると、飼ってる犬がやって来て、桜の木の根元で、
ここ掘れワンワン!と吠えはじめたのでした。
さては、大判小判がざっくざくと埋まっているに
違いないとばかり、お爺さんが掘ってみると、


なんと、財宝どころか、猫やネズミの死体や動物の骨が
ゾロゾロ出てくるではないか、
怒ったお爺さん、


「こりゃあ!!このごくつぶしが!!今まで飼ってやった
恩を忘れたかー!金銀財宝のある所を教えんか!!!」


すると、犬はプイと横を向いて知らん顔で骨をくわえてる
ではないか、
怒り心頭のお爺さん、いきなり犬の尻尾を掴むと、
ブルンブルンと飛行機投げの要領で振り回し始めた、
犬は怒ったのなんの、


『離さんかーー!!じじい−−!!
 はなさんかじじい!』




      終わり。



「どうお、面白いでしょう〜」
見ると、巨大亀はひっくり返って笑ってるではないか、


「いかんいかん、わしはひっくり返ると自分では起き上がれ
ないのじゃ、助けてくれ〜!」
あいぼんが、よいしょよいしょとなんとか起こすと、


「すまんすまん、話はつまらなかったけど、起こしてくれた
お礼に竜宮城へ連れてってやることにしよう」


「って、そっちかい!!」


ということで、あいぼんは竜宮城へ向かったのでした。




     一応続くかもしれない。