Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

希美


亜依は、自分が希美を連れて無事に帰ったことに
涙を流して喜んでくれる麻里を見て、
やはりこの人は矢口さんだと思いを強くした。


希美は麻里を不思議そうな顔をして見ている、
亜依は、ののが矢口さんそっくりの麻里を見てどんな
反応するか注目した。


麻里は希美の顔をじっと見つめている。


亜依は、その麻里の目に何か異様な雰囲気を感じて
戸惑った、


やがて、麻里は笑顔で希美の手を取って、


「あなたが希美さんね、私は麻里というの、
あなたのことは亜依からよく聴いているわ」


希美は何か、ぼうとして、うなづいた・・・。


麻里はサスケを待たせている所に歩き出した。


亜依はすぐののに問いただした、


「ねえ、ののも麻里さんって、矢口さんだと
思うでしょ・・・」


希美は、その声で我にかえったように亜依を見た、


「麻里さんが、矢口さん? そりゃあ似てるような
気がするけど、矢口さんとは違うと思うけど」


亜依は希美の意外な反応に首をかしげた、


「のの、本当にそう思ってるの」


希美はうなづいた。


亜依は歩いて行く麻里の後ろ姿に目をやった、
あの人は絶対に矢口さんだと確信しているのに、
希美の反応が不思議でしょうがない。



希美が亜依の腕を取って体を寄せてくる、
亜依も希美の手をぎゅっと握り締めて、
再び会えた喜びを噛みしめた。