Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

愛のデート

愛は、下になったさゆに、
「さゆの王子様は何処にいるの・・・」

さゆは笑顔で、
「さゆの王子様は、まだ現れて無いの」


先週の金曜日。


授業中、さゆみが隣の絵里の方を向いて、
おしゃべりしていると、


「高橋さん!そこの高橋さゆみさん!
どこ見てんのよォ〜!
授業中によそ見をするんじゃない!」
国語教師の青木が大声で注意する。


「ほんと、よそ見ばっかりして〜!
はい、『馬耳東風』という四字熟語の意味を
答えなさい!」
すると、さゆは立ち上がり、


「先生、そこはまだ習ってません〜」
「うるさい〜!予習ぐらいしてくるの!
ほんと、いつも自分のことを可愛い可愛いって
言ってても、頭が空っぽなんだから!
あなたなんか、ただ若いから肌がキレイな
だけなのよ!頭の中身が無いとどうしようも
ないのよ!」


するとさゆみは、
「そうですよね〜、お年寄りになると肌が荒れて
皺やシミが出てきて大変ですよね〜」


すると青木は憮然として、
黒板に『馬耳東風』と書くと、
「馬耳東風ってのは、あなたみたいなことを
言うのよ!」


すると、さゆは、
「私は〜馬の耳よりウサギの耳の方が好きです〜」

と言って、両手を頭の上につけてピースをする。
他の生徒が一斉に笑う。


青木は、チョークをポトリと落とすと、
ものすごい顔でさゆを睨みつける。


さゆみは絵里と一緒に下校した。


「青木先生って、いつもさゆを目の敵にしてるけど、
嫌な先生ね」
絵里が言った。


「平気よ、私が可愛いから焼いてるのよ、
可愛いって罪ね〜」
「そうじゃないと思うけど・・・」


その時、さゆみのケータイの着信音が鳴り出した。
「アッ、後藤さんからだ〜」


その日、さゆみは愛が帰ってくると、


「お姉ちゃん〜!今度の日曜日、空けといてよ」
「今度の日曜って、何のことや〜」


「お姉ちゃんの好きな後藤さんとデートだから〜♡」
「何だってェ〜〜?!!」