Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

リカと梨華

ジローのマンションからリカをタクシーで連れ去った
石川梨華は、住んでいるマンションに帰ってきた。
ここには姉と同居していた。
リカは何も知らずにあちこち見回している。
梨華が部屋に入ると姉が顔を出した、



「その子が例の、クローン・・・」
梨華はあわてて口に指をあてながら、
「お姉ちゃん!それを言ってはダメ」
姉は気がついて口を閉じた。
「リカちゃん、この人は私のお姉ちゃんよ」


リカは笑顔でぺこりと頭を下げた。
「今、私の所に遊びに来てたの、すぐ帰るわ」
「ちょっとちょっと梨華、なにを言うのよ!」
梨華は拝むように両手を合わせて、
「お姉ちゃんお願い、しばらくリカちゃんと
ふたりだけで過ごしたいのよ」
「・・・わかったわ、しばらく実家に帰ってるわ。
でも、見れば見るほどあなたに似てるわね、
双子だってこれほど似てないわ。
でも、違うところがあるわね」


「どうせ、私は地黒ですから〜お姉ちゃんだって
地黒じゃないの」
「そうだけどね、そうだ思い出したわ!私達のお婆ちゃん
だけはすごい色白だったわ」
「あ、そうだったわね・・・」


梨華はリカの真っ白な顔を見つめた。


姉を帰らせると、梨華はリカをソファーに座らせると、


「リカちゃん、美味しいお菓子があるの、
すぐ持ってくるわね」
するとリカは立ち上がって、
「ねえ梨華ちゃん、パパにお電話していい?
パパがよそにお邪魔する時は必ず電話しなさいって
言ってたの」
「あ〜ダメダメ!電話はしちゃダメ!」
「どうしてダメなの?」
「そ、その〜、今うちの電話は壊れてるの〜」


「そうなの、じゃあ梨華ちゃんのケータイでもいいよ」
「そ、そうね、わかったわかったわ、後で私がケータイから
電話しておくから、リカちゃんは心配しなくていいわ」
リカは素直にうなずいた。
「リカちゃんはケータイ持ってないのね」
「うん。パパはリカが大きくなったらケータイを
持たせてくれるって」


梨華は自分と背格好がまったく同じリカを見て、
「もうすでに大きくなってるけどね・・・」
リカは笑顔でうなずいて、
「パパがね、リカは成長が早いって言ってた〜」
「そうなの、確かに成長は速いわね」