「今日はあなたの誕生日ね。何か考えないと」
ありがとう。何でもいいよ。今日2人で出かけて
お食事して少しお酒も呑んで祝ってくれれば嬉しい。
夜になって、二人で腕を組んで歩いてると、
昔の彼女に出会った。
黙って去ろうとしたので追いかけて彼女の両手を握った。
神子の方を見て、
「優しそうな子ね。良かったわ」
そんな彼女の言葉に、思わず涙が出そうになる。
本当に優しい子なの。でも悪魔なのよ。
彼女は笑って、
「悪魔なの?小悪魔ちゃんね。素敵な誕生日になったね」
本当にありがとう。こらえ切れずに涙がこぼれ落ちた。
小粋なレストランで食事をしてワインも呑んでる時、
神子の薬指のリングが気になった。
すると神子が、ジュエリーケースを取り出した。
「私達、契約したのにまだリングを交して無かったわね。
値段が安くてわるいけど、ペアのリングよ」
ケースを開けると、素敵なリングが入っていた。
神子のリングと同じものだった。
素敵!!神子のプレゼントなら、たとえプルトップのリング
だって嬉しいわ!最高の贈り物よ。ありがとう!
「良かった。お誕生日おめでとう」