Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

昼食


マッサージが終わって女性が帰ると、さゆはタオルを体に巻いて
起き上がると、


「友男さん、そこの引き出しから下着を出してちょうだい。
そう、そこの一番下の引き出し」
開けて見るとカラフルな下着が何枚も入っている。


「それよ、そのピンクのショーツを出してきて」


その下着を指でつまんで持ってくると、
するとさゆは、体のタオルをストンと落としてしまう。
それを見た私はあわててさゆに背を向ける、


さゆは後ろから下着を受け取ると、身につける。
後ろでさゆは笑いながら、


「そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃない、
女の子の裸なんて見慣れてるでしょ」
「そんなことないですよ・・・」


さゆはその後赤いドレスを身につける。


そうこうするうちに、壁に掛ったデジタルの時計が
午後12時になり、やがて料理を載せたトレイが運ばれて
来て、昼食になる。
昼食は、フレンチ風のランチだった、
見たことも無い豪華な料理がテーブルに並ぶ。
そして最後に女性の給仕がワインのボトルを一本テーブルに
置き、ワイングラスを二つ置くと部屋を出て行った。


「さあ、食べましょう」
さゆはそう言うとワインのボトルを手に取り、まず私の
前のグラスに注ぐと、続いて自分のグラスにも注ぐ。


私は思わずさゆを見ると、
「これは何ですか・・・」


さゆは笑って、
「何って、ワインに決まってるじゃない」
「だって、まだ14歳なのにワイン、お酒を飲むなんて、
いけない事だよ!」
「あら、そんなこと誰が決めたの?」
「誰って、昔も今も子供はお酒を飲んではいけないって、
決まってるよ!」


さゆはきっぱりと、
「私はもう子供じゃないわ」


私は憤然となって、
「14歳は、まだ子供です!」


さゆは私をじっと見つめていたが、


「人間なら14歳はまだ子供なのね・・・」


まるで自分は人間ではないかのようなさゆの口ぶりに
引っかかった。
どう見ても彼女は人間の女の子としか見えない。


「でも、どうしてお酒を飲んじゃいけないの?」
「それは、子供がお酒を飲むと体に良くないんだ」
「そう。私の体を気づかってくれるのね。
ワインは血の巡りを良くして体を柔らかくしてくれるから
飲むようにと教えられたの。
でも友男さんがそう言うなら止すわ。友男さんが飲んで」


さゆはワインのボトルを私の近くに置いた。
グラスを取ってぐいと飲み干した。
まともな酒を飲むのは初めてだった、いつもは怪しげな
何年前に作られたかわからない古い缶ビールや、
闇で作られた焼酎ぐらいだった。