Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

大天使 エピローグ 三

小鳩。かみこ。神子。アヤカ。憂佳。
それぞれのエピローグ


アヤカは神子に連絡するためにワープ回線を使って
交信するために要請をした。

地球から神子のいる惑星アンジまで数万光年かかるので
空間を超えていくワープを使うしかない。 

銀河系の他の星間もワープを使うので非常に混雑してるので
回線が繋がるのを待つのに約一日かかるのだ。

一日立ってようやく神子と交信が繋がる。
しばらくはモニターの映像は乱れていたが、
やっと神子の映像が現れた。

「あぁー神子!久しぶりねえ、会いたかった」

「アヤカ~私も会いたかったわ。さすがに
十万光年も離れていたから、アヤカも老けて見えるわ」

アヤカは憤慨して、
「なにをボケてるのよー!!そんなわけ無いでしょう!?
いくら私達が不老不死だと言っても十万光年は長過ぎよ、
ワープに決まってるじゃない!」

「アハハハハ、そりゃそうね。相変わらずアヤカの
美貌は健在ね。良かったわ」

「ありがとう。そちらはどんな具合?」

「それが聞いてくれる、この星の文明は遅れてるのよ。
地球で言えば紀元前三、四千年ぐらいで創世記もいいとこ。
日本で言えばまだ縄文か弥生時代なのよ。
原始人ばっかりなの~」

「そうなのぉ。でもその星の歴史を神子の好きなように
作り出して行く楽しみがあるよ。やりがいがあるわ」

神子はうなずくと、
「そうだよね。楽しみだわ。それで何か用なの?」

アヤカはこの前撮った写真を見せた。

その写真を見た神子は、
「小鳩ぉーーーーーー! 元気そうね。
側に居る子は・・・・昔のわたしみたい」

見せたのは小鳩とかみこの写真だった。

神子はしばらく黙って見続けている。

「神子。その、泣いている?」

神子は、きっと顔を上げると、
「泣いていない!悪魔は泣かないのーー!」

「そうだったわね。ねぇかみこが私に訴えたの
自分を生み出した母親、神子に会いたいって」

「・・・・・」

「それで、今は会えないけれど、それまでは
小鳩に尽くして行くのがあなたの使命だとね。
時が立って小鳩が神に召された後に、
神子に会わせて上げると言ったわ」

神子はうなずいた。

「それでかみこは納得してくれて、私に従う事を
誓うと約束してくれたの。
あの子は、素直で優しくてそして強い子ね。
あなたによく似ているわ」

神子の瞳からひと筋の涙が流れた。

悪魔は泣かないんじゃないの?という言葉を
アヤカは飲み込んだ。


かみこはあらたまって小鳩の前に座ると、

「ママ。お願いがあるの」

小鳩は何事かと戸惑っていたが、
「なになに?!わたしに出来る事なら何でも言って」

「私も働く事にしたの。色々考えた末にその仕事を
しようと思ったの」
「そうなの。どんな仕事?」

株式投資よ。これなら会社に行かなくてもいいし、
家で出来る仕事だからママの側にずっと居られるし」

「そうなんだ!株の事はよく知らないけど、かみこは
何でも知ってるから私も賛成だわ」

小鳩はかみこが生まれた時にシングルマザーとして
出生届を出したので、かみこは小鳩の戸籍に入っている。

法的にはかみこはまだ一歳児の赤ん坊に過ぎない。
だけど言わば超人類の頭脳を持っているかみこは
すでにどんな仕事をもこなす事が出来る。

社会的には一歳児は仕事が出来ないので、かみこは
小鳩の名義で働く事になる。

「それで、お願いって言うのは何?」

株式投資にはどうしてもパソコンが必要なの」

「そうなの、でも私の持ってるパソコンがあるけど」
「それが株式投資には最低二台のパソコンが必要なの」

「そうか。わかったもう一台パソコンを買って上げる」

「ママありがとう!普通のパソコンは高価よ。
ショップで見てみたけど中古なら2、3万円ぐらいで
買えるわ」

「ダメダメ!株式投資をするならきっと良いパソコンで
ないといけないと思うわ」

小鳩は財布を取り出して中身を見た。
昨日給料が振り込まれたので生活費を降ろしたばかりだった。

財布にはお札は十万円入っていた。
小鳩は少し考えていたが、意を決すると
全額の十万円を取り出すと、かみこに差し出した。

「良いパソコンを買うには足りないと思うけど、
これぐらいあれば何とかましなパソコンが買えるわ」

かみこは満面の笑みで小鳩に抱きついて、
「ママありがとうーーー!これだけあれば大丈夫!
でも、今月は家計は大変なんじゃない?」

「大丈夫。やりくりをするわ。かみこは心配しないで
いいのよ」

内心は明日からの生活費を切り詰めないといけないので
気が重かったのだけど、かみこのためなら何でもない。
自分が我慢すればいいのだから。

「本当にありがとう。まだどれだけ収入が入るか
わからないので、お礼のしようが無いのだけど」

小鳩は咳払いをすると、
「お礼は、ベッドの上でしてくれればいいよ」

「うん!今夜は大サービスしちゃうぅーーーー!」

その夜は二人は燃えに燃えた事は言うまでも無い。

 

アヤカは小鳩とかみこを見ていて、自分も
子供を欲しいと思うようになっていた。

しかし、神子のように憂佳を妊娠させるわけにはいかない。
それは憂佳に負担をかけることになるし、

そうなればサターンの追及を受け、神子の二の舞に
なる。しかし何事も例外がある。

アヤカが憂佳の子供を産めば良いのだ。
アヤカが産めばなんの問題も無い。

アヤカは憂佳とホテルの部屋で実行するつもりだった。

 

どうやって憂佳の子供を産む事が出来るのか?
逆の場合は、アヤカの血を憂佳に飲ませれば良い。

では憂佳の血をアヤカが飲めば良いかと言うと、
それではダメな事を以前神子に教えて貰ったのだ。

人間の血を大天使の口から体内に入れてしまえば、
人間の遺伝子は弱いので、アヤカの胎内に行くまでに
遺伝子が壊れてしまってダメだと神子は言った。

「じゃあ、どうすれば大天使である自分の胎内に
憂佳の遺伝子を到達させて妊娠出来るの?」

「それは案外シンプルな事なの。ぶっちゃけ、
口からではなくて、近道をするの」

「近道って、まさかアソコから直接入れるって事?!」

神子は満足そうにうなずいて、
「その通り!普通の男女間のメイクラブと同じ事ね。
男性の性器が女性器に入って行き射精するのと一緒」

アヤカは首を振って、
「ちょっと待って!それには大問題があるわーーー!
憂佳は、両性具有では無いのよ!
可愛い可愛い女の子に過ぎないのよ。
男性器なんて無いのー!」

「だからー、物理的な事で言えば簡単よ。
大きな注射器を用意するの。先端の針を外して
注射器の中に憂佳の血液を入れて、水で薄めても
いいわ。
その先端をアヤカのラブウェイ、膣の中に挿し込んで
チューーーーーと押し込んで子宮の中へと
入れてやればいいのよ~」

アヤカは呆れて、
「そんなの嫌だーーーーーーーーーぁ!!?
そんな無粋な注射器を私のラブウェイに
突っ込んで妊娠するなんて、嫌だぁーーーーー!」

「じゃあ自分で注射するのが嫌なら、憂佳に
チューーーーーーって注射して貰えばいいじゃない」

「そらなら良い・・・・ってそれもヤダ!
注射器を使うのが嫌なのよ」

「困ったわね。あっそうだ。それなら注射器を使わないで
憂佳に自分の血を口に含ませて、アヤカのラブウェイに
優しく吹き込んでやれば良いわ。
これならいつも憂佳とベッドでやっているプレイでしょ」

アヤカはちょっと顔を赤らめて、
「そ、それなら良いわ・・・今度憂佳に頼んでみる」


アヤカと憂佳はホテルのベッドで抱き合った。
「憂佳、愛してるわ・・・」

「私もよ、アヤカ。愛してるわ」

アヤカは事前に憂佳にすべて話して、アヤカの
子宮に憂佳の血液を直接口から注入してアヤカを
受胎させる事を納得了解して貰っていた。

ベッドに入る前に、憂佳の耳に針を刺し血を何滴か取り
コップに入れ水で薄めたものを憂佳が口に含むのを
見たアヤカは、
経験した事の無い興奮状態に落ち行っていた。

絶対に、自分の子宮内の卵子に憂佳の血の遺伝子を、
受胎してやると誓って、トランス状態というか
早くも逝ってしまったかのようだった。

 

 

次回で最終回となります。

小鳩とかみのエピローグ。に続く。

 

無事にアヤカが妊娠して憂佳との子供が出来ると良いですね。