Dark blueの絵日記

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

疑惑の娘。


リカは山田に見詰められて、俺の後ろに
隠れてしまう、
すると山田は俺に食いつかんばかりに、


「おい!ジロー!!なんでお前が梨華ちゃん
一緒にいるんだよ〜!!」


俺はあわてて、


「もちつけ〜!石川さんが俺と一緒に遊園地に
行くわけねぇだろう!」
「ウソを言え〜!どう見ても梨華ちゃんじゃ
ないか〜!!」
山田は、俺の後ろのリカに手をかけて、
顔を見ようとする、
リカは怯えて、
「リカ、怖いでちゅ〜!」
「ホラ!やっぱり自分で言ってるじゃないか、
リカって!」


「違う、違う!良く見ろ〜!」
仕方なく俺はリカの肩をつかまえ、山田に
向かせた。
「ほら、よく見ればわかるだろ、
ハム。(ハッピー・ドリーム。)ヲタのお前なら
違いがわかるはずだ・・・」


山田は、リカの顔を食い入るように睨んだが、
すぐになにかを思い当たったようだ、
リカはノースリーブのワンピースの服を着ていた、
ピンクのフリフリのついた可愛いやつなのだが、
山田は、リカの顔、そして腕の肌が真っ白い事に
気がついた、
石川さんの浅黒い肌とは違うことに。
それでも山田は納得がいかない風に、


「これはどういうことだ・・・彼女は誰なんだ」
「・・・妹だ」
「お前に妹がいるなんて聞いたことないぞ」
「だから、妹みたいなもんだ、従妹(いとこ)なんだ」
「従妹だとぉ〜!この梨華ちゃんそっくりな彼女が
お前の従妹だと言うのか、名前はなんと言うんだ!」
「実は、リカと言うんだ・・・」


山田は、何がなんだかわからないと首を振りながら
俺とリカを見比べて、
「ふざけるんじゃない!顔がそっくりな上に
名前まで、リカだとォ〜!?」


山田の連れの女の子が、業を煮やして山田の腕を
引っ張ったので、俺はリカの肩を抱いてその場を
離れた。
後ろのほうで、まだ山田が連れの女の子に向かって
叫んでいる、


「なあ、お前も見て思うだろ、あの子が石川梨華
瓜二つなのを!」


俺とリカは急いでその場を遠ざかった。